掃除が終わり、相変わらず誰とも話さず鞄を持ち、
坂田先生の待つ、指導室へと向かう…―。


坂田先生には、
いつも振り回されて
ばっかり。

馴れ馴れしい担任かと思えば、
私の事なんてなにも知らないくせに、笑顔をプレゼントするって約束したり…。

あの人は、いまいち
わからない。

なにを考えてるのか、
授業中みんなが問題を解いてる間、空を見上げ、なぜ切なそうな苦しそうな顔をするのか…―。


私は先生を知らなさすぎる…
私も、坂田先生も。

別に、知りたい訳でも
好きでもない。
ただ、ただあの人に似ている…
だから気になる…―。