「いってくるねッお母さん」


「……蒼衣、本当にいいの?
今からなら伊織ちゃんの紅女行けるのよ?」




私【白峰蒼衣 シロミネアオイ】は朝からお母さんに
捕まってます。


……やっぱダメかなぁ?




ピーンポーン!




「あ、伊織!」


チャーンスッ!!


私は思いっきりダッシュで玄関へ走る。




「ちょっと!待ちなさい、蒼衣!!」


「やだよ♪じゃあね、お母さん」


私は、即座にドアを閉めた。