1995年ー。

私が3歳の時にその
運命の日となる出来事が
起きた。


それは蒸し暑い
まだ8月中旬の事だった。
昼すぎに

家のインタ-ホンが鳴る。

しかし母は玄関の扉を
空けない。

扉をどんどん
叩く音が響く・・

扉を強く叩いている
相手は父とはまた別に
交際していた
妻子持ちの男だった・・


私は何を思ったのか
母があけようとしなかった扉をふいにあけた。

すると男は
ものすごい力で
家の中へと入ってきた。


そして母は私に

自分の部屋に言ってなさいと言った。


しかし
その時
私は何を思ったのか
扉を少しあけ
子供ながらに
何かあると思い
二人を自分の部屋の
扉のすき間から
のぞいた。