すると、604の扉が開いて
男が入っていった。


また騙されたのか…。

そう感じて帰ろうとした時だった。


『助けて栗原くん!!』


安西の声がした。

自分でも訳が分からず
何かに導かれるように
考えるより先に扉を開けていた。


「安西?!」