絶対的に無理な話だ。
結局は俺も騙されていた、
ただそれだけの事。
「そーゆー事かよ…。」
俺は静かに言って席を立ち
そのままバーを後にした。
「待って!栗原くん…!」
安西が俺を追いかける。
俺の名前を呼ぶな…。
辛いから………
安西に呼ばれる事が
「栗原くん!」
何度も安西が俺を呼び止める。
だが、俺が振り返らなかった。
それでも安西は叫ぶ。
「違うの!栗原くんだけは、本当に好きなの!だから…」
その後は聞こえなかった。
安西の高い声が
星が輝く夜空に響いた。
さよなら…………
安西
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…