友達が居ないアタシは
携帯を仕事道具として
使っていた為、
援交した男達の名前を入れておいたのだ。
でも汰壱は、
知っていたじゃない…!
アタシの"事情"を………
「誰?これ」
「え?」
一通り読み終えると
今度はアタシに口を向けた。
「愛人?5万?どーゆー事?」
「汰壱……知ってたじゃない!」
アタシは思いきって声を上げた。
一度言って謝った話を
ぶり返されて怒られたら
たまったもんじゃない。
思い出してよ……!
汰壱………
でも、そんなアタシの期待は
汰壱の一言でなくなった。
「知らねぇよ」