でもそれは間違いだった?


夏の日射しが強く
少しでも暑さを減らそうと
アタシは夏服に替わった制服の袖を捲り上げ
スカートもいつもより短くして
ウチを出ようとした。

「おい、さくら。」

と、汰壱に呼び止められる。

「な、なに?」

機嫌が悪い声だ……。

「何でそんな格好してんの?ボタン開けすぎだし、スカート短すぎねえ?」

アタシは必死に言い訳をする。

「あ、暑いから。でも汰壱が辞めろっていうなら……」
「辞めろ。他に気になる
男でも出来た?」

何て事言うんだ……?
アタシが想ってるのは

汰壱だけなのに………。

どうすれば伝わるの?