月日は流れて
あれから3ヶ月が経った。
アタシ達はまだ付き合っている。
あれから、アタシ達は変わらないって
言ったら嘘で
でも変わったって言っても
どこか違って思えて……
変わったのは、
汰壱の態度。
変わらないのは
アタシの汰壱に対する思い。
汰壱はいつの間にか、
アタシのウチに転がり込んでいて
半同棲みたいな感じになっている。
なんでそんな風になったかって?
汰壱が親と喧嘩したから。
なんでも、それはアタシのせいだと言う。
汰壱は、少し前まで
『俺の大事な女の子を一人暮らしさせるわけにいかない。俺が親に話すから一緒に住もう』
そう言ってくれていた。
でも、アタシは分かってたんだ。
"親に棄てられた子供"が
どんな扱いをされるか…。
だけど何処かで、
アタシを受け入れてくれた
汰壱の親だから
って期待していたのだと思う。
案の定、期待は裏切られて
この始末……。
バイトをしていない
天上天下唯我独尊の汰壱が
人の下で働く気なんて
さらさらない。
けど、もし反対されても
汰壱が居れば…って
また甘えていた。
前はこんな風じゃなかった。
汰壱もすっかり変わってしまった。
気に入らない事があれば
すぐモノに当たる。
汰壱がウチに来てから
何枚のお皿と何個のコップが
割れたのか、もう分からない。
そんな事は日常茶判事だった。