誰でもいい。
本当にそう思って、
この日からちゃんと汰壱と向き合った。
アタシは、本当に甘えていたんだ。
忘れてたんだよ…。
汰壱が他の男と違うって事。
アタシは汚い大人しか知らないから
汰壱がしてくれる事全てが
初めてで……
でもそれがとても気持ちよくて、
なんとも幸せだったんだ。
アタシは汰壱とその幸せに
甘えていたんだ。
他の男はアタシから
離れていこうとはしなかった。
どんなにわがままでも
どんなに冷たく接しても
カラダ目当てに寄って来ていた。
アタシはそれしか知らないから。
甘えきっていたから。
汰壱は最初から、
他の人と違ったのにね。