見るとそこにネックレスがくっついていた。

知らない間に襟元からこぼれだして、火の熱さに焼かれていたのだろう。

しかし、その動きのおかげで後ろに誰かが忍び寄っているのに気付いた。

誰だ?

暖炉の明かりに照らされた、姿がそこにあった。

真っ赤なワンピース姿。