これでは、薄闇に目を慣らした何者かに、見つかってしまう。

『あと三人』

留守電のメッセージが頭の中で繰り返される。
 
これが、そのうちの一人なのだ。
 
浩之の心臓が、ばくばくと高鳴りだした。
 
敵に聞こえそうなほど激しく打っている。
 
どうしよう、動けない。
 
全身汗びっしょりになりながら、ベットに貼りついていた。
 
敵はベットの脇に立ち止まる。

と、身を乗り上げて来た。