そして時々電話でゲーセンにアタシたちを呼び出すのがくらも。


18歳で高校には行かずに鳶をやっている。

アタシたちの中では一番強くて、
京都市内ではかなり有名らしい。

喧嘩が強い人らしいけれど、
アタシはくらもが冗談で伴を蹴る以外に
人に暴力を振るうのを見たことがない。

発言も一番大人で、
人間としてもかなりいい人。


伴の家に来るまで七条の駅で話していたのは
剛(たける)くんで

剛くんと一緒にいることが多いのがやんさん。


他にもいろんな人がいる。



ここに来る人たちは世間的にはみんな「不良」ばっかりだ。

実際のところ、
補導されまくってるし
暴力事件を起こしたことがあるやつもいるし
警察に呼ばれたりも結構あるし
アタシはサポートセンターとか言うふざけたところに通ったりしてる。



アタシは学校にも行ってないし
このままでは高校には行けないこともわかってる。


それでもアタシは
学校に行くことはなく
毎晩遊んで
終電帰りかそのまま夜通し遊んで
昼か夕方まで寝て
また夜の街に出かける。

西京極だけが
アタシの居場所だから。