「まーちゃん!起きろや。」



「あ、ごめん。寝てた。」

「ほんまアホ。」

「今にわかったことちゃうやん♪」

「もうすぐ父さん帰ってくるし出ろや。」

「あーい」


チャリで七条駅から西京極。

毎日の往復もそこまで辛くない。

バスで25分くらいかかる
距離もチャリだと20分で行けたりする。


伴の布団から出て、一階に降り、リビングへのドアを開ける。


いつもの顔が並んでいる。

伴のケータイでいろんな女と連絡を取る、翔(しょう)くん。

彼女がふたりいるが、それでもまだ足りないらしい。

ギャル好きで年下好み。


髪の毛は金髪に染められている。
服装によってはホストにも見えるが、(本人がいいだした)
身長は男にしては小さめ。

ケンカをさせればいつものメンツでは二番目らしい。
18歳、高校には行かずだが
働く気もないらしい。



その隣にいるのは現在翔君の本命の彼女(らしい)、
悠(ゆう)ちゃん。
翔君のことが本当に好きだと、
見ていれば分かる。

ひかれているアイラインは目を二倍に見せれるくらいの太さ。
来ているのはスエットがほとんど。
体型は失礼だけど、翔君の二倍はありそう。