拍手と共に幕が降りて、文化祭1日目の本番は終わった。



「美雪~、よかったよ」

私は既に出番が終わって舞台袖に居たので、そう言って両手を広げて美雪を出迎えた。



「真実~、終わったよ」

美雪が私に抱き付いて、ホッとしたようにそう言った。



その時。



「お疲れさん」

そんな言葉が聞こえて声のした方を見たら、沖野先生が笑顔でこっちを見ていた。

生徒向けで、今日限りの先生方の催し物にどうやら出るようで、他の先生も一緒だった。