先生方が引き上げてくる。

そんな中、沖野先生は舞台袖に居た美雪と真実ちゃんを見付けると、近付いて行き何かを話していた。



やっぱり……まだ認める訳には、いかない。

沖野先生に美雪の全てをひっくるめて守っていく覚悟があるのか、それを見届けないと……納得出来ない。



「美雪、真実ちゃん」

俺が2人を呼ぶと、2人共こっちを見た。



「もうそろそろ、みんな集まり始めたから迎えに来たぞ」

「はーい、もう行きます」

俺の言葉に美雪と真実ちゃんはそう答え、俺の横を通り過ぎて外へ出た。

そしてその後、出番が終わった沖野先生も外へ出ようとした。