「男の俺でも『カッコイイ』って思うんだから、あれはかなりの女子生徒が落ちるだろうなぁ……って、うわぁ、美雪ちゃんが沖野先生に惚れちゃったら、俺に勝ち目無いじゃん」

「……淳」

「はい?」

「俺、2人を呼んで来るから、もし先にみんな集まったら、反省会始めてろ。頼んだぞ」

「了解です」

淳が敬礼ポーズでそう言ったのを確認してから、俺は再び体育館に戻った。



淳のセリフが頭に響く。



『美雪ちゃんが沖野先生に惚れちゃったら、俺に勝ち目無いじゃん』



ライバルを認め、素直にそう言える淳が……羨ましいよ。