美雪が初めて俺の部屋に来てから、1週間後の日曜日。

バスケ部の月に1度の男女混合練習日で、俺は車で学校へ向かっていた。



ん?

美雪と真佐志だ。

2人仲良く談笑しながら歩いている姿が目に入った。



うーん……。



プップー

俺はクラクションを鳴らして、2人の隣に車を停めた。



相手は美雪の『兄貴』なのに……美雪の笑顔が他の男に向けられてるのは、やっぱり見たくないので、邪魔する俺って……大人げ無いよなぁ。

そう思いながら、窓を開けた。