そんな美雪の行動に疑問を感じ始めた9月の日曜日。

久し振りに部活に顔を出そうとしたら、その帰りも美雪は寄り道して来るようだった。



「おまえ、部活終わってから、何処か行くのか?」

久し振りに一緒に学校へ向かっている時、サラッと訊いてみた。



「うん。ちょっとバスケ部の人の家に遊びに……」

一瞬、間があったような気もするけど、美雪は答えた。



『バスケ部の人の家』?

なんて遠回しな言い方。