案外、子供の頃にした行いは身体が覚えているんだなぁと感じていた。
でも子供の頃よりは、大きくなった手が、やりやすさを感じている。
砂の城の大きさは、俺の膝くらいの高さで出来上がった。

「すごいっ!」

「…な。俺も本当に作れるとは思わなかった」

俺自身、驚きの出来だった。昔に父親と作った砂の城がまさか作れるとは驚きだ。

「拓海は天才なんだね!!」