夜 話 のレビュー一覧
丁寧に丁寧に綴られた、オトナ女子の為の切なく美しい童話です。 一話ごとにそれぞれいとおしい物語がありますが 全編を読んだ時に、幾つかのピースがぴたりとはまります。 一人称でここまで徹底して物語の世界観を伝え、最後までそれを持続させた作品は中々ないのではないでしょうか。 綺麗な言葉で表現された風景描写も溜息が出ます。 ぜひ今夜、ページをめくってみて下さい。
満月の夜に現れる美しき月の使い。 彼の紡ぐお話は、一つ一つが美しく、儚く、胸に残る。 そして、最後の話を終えたとき、そこからまた新たな始まりがあります。 月夜の晩に、彼らに想いを馳せながらゆっくりと読み進めば、月の世界への道が開けるかも。 夜の世界、でも色彩に満ちた不思議なお話をご一読あれ。
“美しい” これが、この作品を読み始めた時から持っていた感想です。 輝く月の描写。 柔らかく、語りかける文章。 1話を読み終えるごとに、胸がほっこりと温かくなるのです。 癒されます。 タイトルから分かるように、これは夜に読むお話。 静かな時に読むお話。 月がキレイな空を見たくなりました。 今このレビューを読んでいるあなたにも、この感動を味わって欲しい。
. 漆黒の闇からあらゆる生命を逃がすかのように、静かに優しく地上を照らす 「月」 その光は常に幻想的で あるいは物哀しく まるで、私たちに何かを語りかけるかのように… 「夜 話 」 “月の遣い”と“わたし”の十の話に触れれば 今晩の月を、明晩の月を 言いようもなく愛おしい気持ちで見上げずにはいられなくなる事でしょう。 それは深く心底より湧き出る、母性にも似た… .
ひとつひとつ丁寧に語られるお話が、しっとり染み入るように伝わってくるのに、ドキドキと時には突き刺すように胸が揺さぶられるは何故だろう。 凄く不思議な文章は月のように魅力的で。 うっとりするほど美しい描写に心を奪われたかと思えば、ハッとするほど痛く響いてくるストーリー。 ラストの優しい衝撃。 数々の愛のカタチがあなたにも語り継がれますように。
綺麗な世界が ここに在ります 本当に存在するかもしれません 満月の夜に現れる彼 彼が訪れるのは月に一度 彼の語る10の物語に 近付いてゆく2人の距離に 一話ずつ読み終えるごとに ゆったりと穏やかな刺激を受ける 徐々に繋がる しかし その結末… 2人が選んだ幸せな結末は 私の想像力では及ばない「形」だった アナタは 『目に見える物』 だけを信じる人ですか? ここに 知らなかった世界が在る 満月を見上げ 紅茶の馨りに酔いしれて 夜の世界を 覗いてはみませんか…?
・ 美しいお話である。 美しいと言っても、磨き上げられた宝石のような煌びやかな美しさではない。 喩えるなら、月の光に照らされて水底でゆらめく、まだ外気に触れたことのない天然石のような神秘的な美しさである。 月の使いの少年によって語られるその10のお話は、ひとつ読み終わる度に、きっとあなたの胸を切なくさせることだろう。 それが何故なのか・・・。 その答えは、最終話にある。 少女は何故、Fairy Taleが好きなのか。 少年は何故、いつまでも少年のままでいたいのか。 これは、人という生き物に与えられたその性の理由までも考えさせられる。 伝えていくために、繋げていくために・・・。 このお話の中に秘められたもう一つのFairy Taleを、 ぜひ、読み取ってみて欲しい。 ・
ちょっと 空を見上げてごらんなさい 今宵は 今年最後の満月なんです ホラ 何だか幻想的な気分じゃありませんか‥ そんな 月夜の晩にお薦めの一冊♪ おっ!と “長編”かぁ‥と後込みしたあなた 一話ずつ読むんです えっ? ★がひとつの理由‥ 曇って見えないだけでしょ
洗練された美しくも繊細な愛と哀の物語。ひとつひとつの言葉が実に気持ち良く耳を通り抜け、深く心に染み入り揺さぶられる。 音読したくなる。 大切な人を抱きしめたくなる。 ラスト、読者に宿されるであろうこの感情。 帯びた熱は余韻のままに、至福の時が過ぎゆくだろう。
月が昇る夜毎に訪れる 美しい月の使いが語る 月の数だけの 恋と愛の物語 静かに落ち着いた語り調で綴られるお話が 月の光のように しっとりと染み込んでくる そして数々の物語が語り終えられた時 生まれる新たな愛の物語 タイトルどおりに 夜がとてもよく似合うお話 うっとりとできること 間違い無しです
美しい童話です。 いつも突然あらわれる月の使い皎と、わたし。 惹かれあう二人… ぜひ、夜に読んでもらいたい作品です。 透明感あふれる表現は 必ず優しい気持ちにさせてくれます。 今夜は満月だといいな。