わたしも笑みを浮かべて、皎に答えます。


そんなわたしの頬にそうっと手を添えて。


皎の乳石のように白い顔が近づいて来たかと思うと。


鳥の羽が触れたような感触を残して、皎の唇がわたしのそれへと優しく触れ。


そして瞬く間に離れていきました。


「お前に話すことが出来て本当に良かった。
今夜は特に強くそう思う。」


いつもは大理石を思わせる白い頬に、今だけは薄く林檎色をまとわせて皎は言いました。


「そんなに言ってもらえると、却って照れてしまいそうね。」