「……………僕と来てくれるよね?」


長い。


長い口付けの後。


そう囁いたソウの言葉に、少女は決意をたたえた瞳でソウを見上げ、細く白い腕を伸ばしてソウの手を取った。


「いいね、翔ぶよ?」


念を押すかのようにソウがもう一度尋ねたとき。


少女の瞳の色が。


微かに揺れた。





少女は、だがしかし。


何かを振り切るように頭を振って。


それから、改めてソウを見上げ。


つないだソウの手を固く握りしめた。