けれど、ふたりがふたりのままで一緒にいられる場所など、いくら広いと言われる世界を見渡して見たところで。


容易く見つけられるわけなどなかった。


「君と一緒にいられる場所を、僕は必ず見つけ出すよ。」


熱く語るソウの言葉を信じたように、少女は瞳を潤ませて胸の前で握った手を震わせた。


「君のその夜空のような瞳に誓うよ。
僕は絶対にこの約束を守ると。」


神秘色をした少女の瞳から、ソウの言葉に呼応したように透明な涙がホロリと流れた。