「ただの偉大な征服者程度が大海賊に勝てる訳ねぇぜぇぇ!!」
襲いかかるティーチに対しオヤジは動かず迎え撃つ。
ズガァ
勝負は一瞬だった。
「ちょっと有名なだけのただの海のごろつきがこのアレクサンドロスⅢ世を叩き潰せるたぁ思い上がりやがって。」
ティーチはオヤジの足下に突っ伏してやがる。
「おぉメッサー、この悪ガキの始末は任せた。」
「お、オヤジ、アンタ一体・・・。」
「お前の妹なら知ってるかもな。」
ちゆりか?プリシッラか?っつーか2人とも来てるし!
「騒ぎの鎮圧に来ましたけど、遅かったみたいですわね。」
「遅かったけど、まぁ関係ないか。」
「なぁお前らこのオヤジが何者か知ってるか?」
プリシッラは得意な顔で言う。
「このおじさまは私の星杯の英霊ですわね。」
お前の英霊かよ。
「お兄ちゃんも災難だったよね。」
ちるみも来てるし。バイラルもか!?
「おいバイラル、お前なんだってここに?」
「騒ぎを聞き付け鎮圧にと思ったが、さすがはお前らガーランドだな。出るまでもなかったか。」
「それだけじゃねぇと思うがなぁ。」
アレキサンダーのオヤジから放り投げられてたハーネルが愛用のグラサンをスチャと上にあげながら続ける。
「例えばだ、誰かから鎮圧してこいとか言われたとかな。お前の場合それだろ。」
そうなのか?
「そうだ。騒ぎを耳にされた殿下の命でだ。」
そうだったのかよ!
とまぁオレたちがそんな話で盛り上がってる時ににとことことことことっことことーこと何かが駆け寄ってくる。そしてそれはバイラルのすぐ近くにくっついた。