ピンポンピンポンピンポ-ン♪


「…………」


「ちょっと開けなさいよ!!」



ガチャガチャ―


鳴り響くインタ-ホンとドアノブを回す音。



「開けなさいって言ってんでしょ!!」



ガンッ!!―



「ひぃぃぃぃ!!」


ドアを鉄か何かで殴る音がする。



「ふふッ……そっちがその気なら、私にも考えがあるからね」



か、考え?



「あんたのこの前のテストの結果、おばさんに言うから」


ッ!!



「確か古典が32点で、数学が18て「うわぁぁぁ!!」


な、何で知ってるんだよぉ……(汗)

「この前あんたの家の前を通ったら、背の低い可愛い女の子が大声で叫んでたのよ」




背の……低い可愛い女の子?



もちろんそんなことをやるのは彼女だけだ。



思わず彼女を殴りたい衝動に駆られたが、何せ彼女は今ここに居ないので、何とか衝動を押さえる。


……もしいても殴れないけど。



「え-と、優斗のおばさんの携帯番号は……あッ あったあった。08「今開けます!!」


恐る恐るドアチェ-ンをゆっくりと外す。


え、鍵は掛けなかったのかって?



……もちろん掛けてたよ。



まさかヤツが鍵を持ってるとは予想外だったよ。



ドアを開けると、そこには腕を組んで待っているヤツがいた。