「みなさん、ありがとうね」



笑っていると、茉莉のおばさんがそう言いながら何かを持ってきた




「これ、お礼」



そう言いながら、おばさんは手に持っていた袋を配る


その中には、ケーキがワンホール入っていた




・・・・?!



「こんなに・・・!」



「悪いですよ、こんなの」



「ワ、ワンホールって!!!」




足立先輩は、純粋な驚きだったが・・・

私たちは首を大きく横にふった


こんなに貰えない




「いいのよ。あげないと家でケーキを3つも食べなくちゃいけなくなるでしょ。
それに、私は嬉しいの。茉莉のお友だちが家に来たのは久しぶりだから・・」



だから貰ってちょうだい、とおばさんは言った


綺麗な顔で、優しい笑顔で私たちにニッコリ微笑む




「次に来た時からは、何もあげないわよ。今日は特別」



そこまで言うものだから、私たちはしぶしぶとケーキを受け取った