「よし、入るか!」



足立先輩が顔を輝かせて言った



え、なんか気まずい・・・



そう思ったが、止める前に足立先輩の手はインターホンを押している





ピンポーン



『はい、どちら様ですか?』




茉莉のお母さんであろう声が、インターホンから聞こえた




「あ、足立と言います。茉莉さんの友だちでして・・」



『あら、茉莉のお見舞いに来てくれたの?ちょっと待ってて』



「はい」




足立先輩が話している後ろで、

私と原中先輩は、なんとなく顔を見合わせた