そんなこんなで、約5分

私は黙々と歩き続けた


最初は先生とリンちゃんのイメージが一致しなかったけど、

後ろを歩いているとなんとなく繋がってきた


何もないところで、いきなりつまずく

野良猫を撫でて咬まれる



それを無表情でやってるところが、

またなんとなくリンちゃんだって思わせる



リンちゃん…
林田先生が一軒の家に入っていった

茉莉の話だとその隣の家が茉莉の家だろう



と思ったのだが、




「あ、あいつ茉莉ちゃん家入りやがった」



足立先輩が声をあげる


リンちゃん・・林田先生


(・・・リンちゃんでいいや)


リンちゃんが入っていった家の表札には、

林田、という文字はどこにもない


代わりに、茉莉の名字である高野の文字があった