周りの集団がだいぶいなくなっても、

私たちは歩いていた


もう男子の集団はいなくなっていたし、

残っているのは女子の先輩が2人と、若い男の先生

たまに女の先輩と先生が喋りながら歩いている



2人の先輩の中には、さっき私がリンちゃんだと思った

ショートカットの子もいるから、

きっとその子がリンちゃんだろう



茉莉の家って、けっこう中学校から遠いとこなんだ


そう思いながらのんびり後をつけていると、

女子たちが曲がり角を曲った



「先生バイバーイ」


「気ぃつけて帰れよ」



そんな会話を聞きながら、

私は曲がり角を曲がろうとした



んだけど・・