『待って…』



風に舞って、あの日のように、



『うそっ…』



愛しいアイツの待つ場所へ――…




『マーコトっ』



必死にハシゴをのぼる、アイツの姿。



『またかよっ…』



『大丈夫ー?』



『よっし。ナイスキャッ…』



(あ――…)



ドシン、落ちたマコトに慌てて駆け寄ると、



『綺麗になったな』



不意討ちの、キス――



『え…あっ…』



“約束――…”



『マコトっ…覚えてたんだ』



『あたりまえ』