好きだと思ったらね――…


『マ…マコトっ』



『……なに』



なんにも言わずに―…



『ハ…ナ…』




キスをするのよ――…




『…あたしねっ…』



ふわっ―…先輩の香りに包まれた。



『ばーか。言わせねえ』



『マコ…んっ…』



いつもより優しいキス。

長くて、甘い。

溶けそうな。




『俺の傍にいろよ』



『――…うん』



『どこにも行くな』



『――…うん』



『ハナ』



綺麗な金色が、輝いた。




『好きだ――…』