『―…っきゃぁぁっ』



びゅうぅっ…風が吹く屋上。

あたしはさらにハシゴの上にいた。


どうしてかって?



『もうっ…ちょっと…』



飛ばされたハンカチがうまーく引っ掛かったんだ。



『やったっ…』



ようやくキャッチして、ゆっくりと足を下ろす。


びゅうぅ…ふたたび吹いた風と、舞い上がったあたしのスカート。



『なーんだ。ガードル?』


(――…っ!?)



真下から聞こえた、男の声。



『…っきゃぁぁぁっ!!!』


瞬間足を滑らせて、ドサッ、落ちてしまったんだ…