「……シエナ、もう大丈夫」

「馬鹿女」




はい!?

ボソッと聞こえた声に私は体の感覚が戻っていることに気付いて振り返った。


シエナが凄く困った顔して私を見てる。




「……あんた吐いたでしょう」


ゲッ!!

いくら女同士とは言えどデリカシー無さすぎでしょうが!!!



「踏みそうになったでしょう!?」

「ハイハイそれはどうもすみませんでしたあ」



顔を覗き込むように見られて、たえきれなくて立ち上がった。




「謝ってよ」

「何で!?ていうか今謝った!!」

「違う!!」



なんなんだあああ!!?



シエナはどうもご立腹だった。
でも原因がわからない



シエナも立ち上がったからやっぱり私は結局見下ろされてるし