「おいシエナ」


そんなシエナを呆れてシンがベッドの上のシエナを小突いた。



シエナは「うー…ん」と寝返りをうつだけ。


昨日はシエナと一緒に眠った。



確かにシエナは男の子だけど心は女の子だから全然心配いらないし

まだ異世界に来て心細い物があったから凄くよく眠れた。




シエナもそうだと思ったのに、まだベッドで燻ってる。




「オイッいい加減起きろっ

ていうかなんでここのベッドで寝てんだよ!?」




シンの怒鳴り声を聞きながらシチの方に向き直るとゴスッという鈍い音がした。



「!?」


私はともかくシチまでもがシンとシエナに注目する。


てっきりシエナが、と思ったけどそうではないみたいだ。