「いいわ。教えてあげる」



そう言ってシエナは私をふわりと抱き締めて、それから私の首筋に舌を這わせた。



「やっ!!

な、シエナ!?」



何が起こっているのかすらわからないこの状況。

シエナは唇を離すとポスッと私をベッドに寝かせた。



シエナは女の子

“俺も襲われた”



もしかしてシエナは女の子も男の子も相手出来ちゃう魔性の女なの!?



「わ、わかったからやめてシエナ」



もうこんなの嫌!!



「……わかってないわ」



シエナは私の肩に顔を埋めた。


やだやだ


「やめて!!」




ポロポロ涙が出て来て、シエナの胸を押して抵抗する。



「………………あれ?」




シエナ、胸、な い?