シエナはベッドに乗って私の後ろに回ると髪の毛を丁寧に拭いてくれた。




優しくて心地好い。




「ねぇシエナ」

「何?」

「国王様とあのあとどうなったの?」



恐る恐る聞いたつもりだったんだけど声に出したら凄くストレートになってた。



「逃げられたわ」

「はい?」




こんな美女が!?



「なんで!?何したの!?クビになんてならないよね」




ガバッとシエナの方に振り返るとシエナは少しびっくりしたようだった。




「クビはないわ。
あたしには取って置きの秘密があるから」

「秘密?」



シエナは艶やかに笑うと私の肩に手を添えた。



「知りたい?」



国王をもたじろぐ(?)シエナの秘密

知りたくないわけない。



「教えて」