私が怪物国王みたいになってるけど、笑いがとまらなくてお腹を抱えてたら扉が開いた。




「ああシン、女の子の部屋にノックなしとはけしからないわね」



何とか笑いを抑えてそのテンションのままシンに話しかけるとシンは変なものでも見るような目で私を見てきた。




「シチ、君花に酒でも盛ったか?」

「んなわけあるかいな」




失礼な騎士だ。

シンは一歩ずつ私に近付いてくると椅子の後ろにたった。



「入浴の時間だ。侍女に任せてあるけど途中まで一緒に行く」




お風呂!!やったあ



立ち上がるとシンが私の歩く前を絶対に歩いてくれた。


「シチ、お前飯食っとけよ」

「わかった」




衣装合わせ以来外に出るからやっぱりまだ緊張して、斜め前を歩くシンに必死についていくだけだった。