ひっ、とシンの後ろに隠れると、シンはクスッと笑った。
「シンが笑うなんて珍しいわねぇ」
シエナは一歩ずつ私達に近付いてくる。
ななななんやねんこのひとおおお
テンパり過ぎて関西弁入ってもうてるしいいい
「へえ
本当に王子にそっくりね」
女の人はシンの後ろに隠れてる私をなめるように見た。
わっ綺麗
今度は私が女の人に見とれる。
シンより少し高い背、肩までのウェーブがかった金髪、綺麗とかかっこいいが似合う女の人だ
男って言われたら頷けないわけでもないくらいかっこいい。
声はちょっと掠れてて話し方とか魅力的。
「あたしはシエナ。あなたの御守騎士よ」