「何よ!!」

バフンとベッドを叩いて立ち上がる。シエナはお腹を捩ったり、壁を叩いたり本当大袈裟に大爆笑をかましたまま。


「なんか!!雰囲気がシリアスなんだもーん!!あたしこういうのって苦手なのよー」


あっはっは、と手まで叩き出したシエナに私はげんなりと肩の力を抜いた。

確かに、シリアスって私苦手。
生まれてこのかたその場の勢いで生きてきたようなものだから


「あー、おかしかったぁ」

肩で息をしながらシエナは窓を開ける。


「おらあああ!!」
ガッチャーン
「キャアアアッッ」
ドタバタ


窓を開けたとたん聞こえた騒音は、ただならぬもので、シエナも私も目をパチクリさせた。

外は音だけでわかるほどの荒れ場になっているようだ。


ガチャンとシエナは窓を閉めて、深呼吸してからもう一度窓を開け放った。