「何その反応、凄くムカつくわね」


私は視線を泳がせて膝に顔を沈める。


「なんかされたからって逆上せ上がってんじゃないわよ馬鹿女」

「痛っっっ!!」



ムギュと耳を引っ張られて涙目になりながらシエナを見上げた。


「なにすんのよ!」

「何されたか言いなさいってば」

「言わない!!」

「なんでよ!!疚しいことでもしたの!?」

「なんでシエナにそんなこと言われなきゃいけないのよ」

「ほっといてよ」

「なら私もほっといてよ」



お互い言いたいこと全て吐き捨てるとバチバチと火花飛び散るようににらみ合った。


シエナは私の隣にかがみこんで長期戦を挑んでくる。


「何してんだよ二人とも」



シンの呆れた声が聞こえてバッと立ち上がった。



「意味わかんないのよ馬鹿オカマ!!絶交だ!!」