「そなた、名は?」



わざと耳に息を吹き掛けているのかしらないけれど、変な声が出そうになって慌て手で口をつぐんだ。




「よ、佳乃 君花です……」

「君花。いい名前だね

わらわはアレン。そのまま呼んでくれて構わないから」




頬っぺたにチュッとキスされて

気の抜けた私はそのまま倒れた。



そこはフカフカのベッド。



まぶたが重い



「シン、お前いれて三人騎士を集めてこい」




遠くでアレンの声が聞こえて、それっきり記憶がなくなった。