夜陰は淡々とこれからの事を説明してくれた。
旅には私とシエナ、シン、シチ、夜陰で行くことになる。
戦争の問題は着々と進み、早期に雨が必要となっている今、早めの出発が必要とされて、明後日の夜中に城を出ることが決まった。
「アレンにはシンドリーが就いたし」
シエナは笑顔にシンドリーの名を口にする。私はシンドリーを思い出して表情筋を緩ませた。
シンはブスーと剥れる。
「何やねん皆」
その様子を見てシチが突っ込む。
「また会いたいなー、それよりシンは戻らなくても大丈夫?」
シンが機嫌を損ねたのも気付かずに正面に座ってるシンを見た。
「え?あぁ、いいよ。今は」
「そう、なんかごめんね?」
怒ってる?シン