次の日、目覚めたのはお昼過ぎだった。
ベッドの上には私とアレンとシエナ。
ソファーでは夜陰とシチがお茶をしていて、
今、私は起きて騎士が武術を訓練する武道館を訪れていた。
ここに来るまでに何度騎士の人に挨拶されたか。
あくまで私は王子なんだって感じさせられた。
武道館は体育館みたいなところで、途中まで夜陰に連れて来てもらったんだけど、夜陰はどこかにいっちゃったみたい。
ソッと武道館の裏口から中を覗く。
中では竹刀を持った騎士達が武術の練習をしていた。
パシッパシッと乾いた音と、気合いの声が響く。
シンがここにいるはずなんだけど……。
「王子?」
ドッキイイイイン!!
知らない声に慌て振り返った。