「アレン」



一回考え出すと止まらなくて私は立ち上がってアレンを真っ直ぐ見た。



お口チャックってことは、開く?



アレンの唇にソッと手を伸ばしてみる。

アレンはその様子をただ見ていた。



よくわからないけどチャックがある定で開けてみる。

なんちゃって。だよコレ本当



「……魔法が、説けた…」






え?



「アラマ」



ええええええええええええ!!!??


「夜陰の魔法が説けた!!」



シエナも驚いてるみたい、アレンも目を見開く。



「ワタシの魔法はアナタには無効化デスか」



つまらなそうに夜陰は呟いて、私のアレンに触れていた手がシエナに掴まれた。



「わ、たし。魔法説いちゃった?」