「ハナシがズレテルヨ」


夜陰は呆れたように口をへのじにした。



「ああ、そうね、で。
なんで王子がお口チャックしてここにいるの?」

「アレン様の願いの内容を聞いて連れて来た」




夜陰は少し怒った様子で話し方が普通になってる。


「ふぅん。
どんな願い事?」



シエナはふふんと艶やかに笑って私の肩を抱き寄せた。


もおっ鬱陶しいなっ

もがくけど離れない



そんな私を夜陰は見たのに気にも止めずに話を続けた。



「一つは平和。コレはイイです」

「そうね」

「モウヒトツが国王暗殺」



・・・・・・・え?


アレンは俯いてソファーに爪をたてる。

国王、暗殺


その言葉がその場を一気に暗くした。