だってそうでしょ?


夜陰の狐目を見ても夜陰の表情はわからない。
核心をついたのかもわからない。



「ソレは違う」

「違うの?」

「雨というノハ比喩で、聞いたハナシでは秘境の滝水だったり竜の涙ダッタリ」



まあ、そんな感じと夜陰は頷く。


そんな感じって
そんな感じって!!



「竜!!?」


ありえない!!そこまでは私の許容範囲を越える!!



「まあ、竜なんてすぐに倒せるわよ」



パキパキとシエナは拳を鳴らして笑う。

そんなオカマの隣なんて怖いい!!



「あら、でもあたしか弱いからあ」

「うそつけオカマ」



自然に出た言葉、でも言ったからには後にはひけないので開き直って知らん振りする。



「なんですって!?」