「あんたさっきから物音聞こえるけど……」



シエナは私を見ないで部屋を見渡した。

まだ喧嘩中だからね、目も合わさない。




「アレン!!夜陰!?」



耳もとで騒がれて私は耳を塞いだ。



「ななななんで!?」



シエナも相当焦ってるみたい。それより夜陰の謎が深まる一方だ。




シエナは私を押し退けて夜陰の前に立ち阻んだ。



「相変わらずオカマダネ」



いいいいきなり喧嘩売られたよシエナ!!


扉を閉めて灯りを点けながら夜陰達の様子を見守る。


夜陰が古株だと言うことはよくわかるんだけど




ボッとついた蝋燭、何かの魔法がかかってるらしくて一つつけると部屋は大体明るくなる。