涙が乾いたせいか心も落ち着いた。


「本題にハイリマス」



そんな私を見て夜陰は話しを切り出した。




こうしたまま話しを聞くのもアレなので、ソファーに座る。


夜陰とアレンと向かい合わせ



アレンは本当に口が聞けそうに無いらしく不機嫌そうな表情を浮かべていた。




コンコン



ノックの音、夜陰が口を開きかけた時だった。



「邪魔ダナ。シエナデスよ、開けてクダサイ」

「あ、はい」



夜陰はシエナも知っているみたい。

色んな疑問が頭に浮かぶけれどソファーからまた立ち上がって扉を開けた。




「シエナ」



夜陰の言った通り。まあ夜の護衛は大体シエナなんだけどさ