真っ直ぐな眼が、オレを見る。

「キミがボクと話してくれたのは、ボクの親に頼まれたから…なんだろう? 知ってる…。でもボクはキミといるのが1番楽しいし、そういうとこは、親関係ないと思うから…」

胸がぎゅっと痛んだ。嬉しい言葉のハズなのに…!

「…ねぇ、1つ聞かせて?」

「んっ。何?」

オレは彼の眼を真っ直ぐに見つめた。

「あなたにとって、オレは何?」

「キミはボクにとって…」

彼は少し考えた後、真っ直ぐにオレを見た。

「1番、好きな人。1番、大事な人だ」

そう言って笑顔を見せるからっ…オレは彼に抱きつき、キスをした。

「んむっ…!」

「…好きだよ。オレもあなたが世界で一番好き!」

泣きそうな顔で言うと、優しく頭を撫でてくれた。

「うん、ボクもキミが大好きだよ」

甘く微笑んで、今度は彼からキスをしてくれた。

離さないよう、離れないように、オレ達はきつく抱き締めあった。