「恋!どんまい、仕方無いわよ!」
「お前抜けてるかんな~。」
そういって来たのは
親友の鈴原苺[スズハライチゴ]と
幼なじみの横山善[ヨコヤマゼン]
苺とは中2からの仲だ。
名前と身長は
可愛いくせに毒舌で大人。
顔も可愛いから
中学の頃から人気だった。
それにその頃から
髪を明るい赤茶に染めていて
目立っていた。
私と居るようになってからかな。
染めたのは。
気になって一度理由を聞いたけど
「苺だから。」
としか答えてくれなかった。
苺と付き合い出した
善を問い詰めたら、
「恋は他人と違うことを気にしてるから、あたしも恋と同じになっただけよ、だって。苺には言ったこと内緒だぞ。」
と言われた。
嬉しくてちょっと申し訳なくて
幸せで涙が溢れた。
苺は本当は照れ屋で
表立って優しくするのが
気恥ずかしくて
口を悪くしてるんだ。
本当の苺を見れた気がした。